西山瞳がニューアルバム『Dot』を2023年11月22日(水)にリリースする。

Mikikiの人気連載〈西山瞳の鋼鉄のジャズ女〉を執筆するなど、ジャズとヘヴィメタルを横断した活動でも知られるジャズピアニストの西山瞳。

そんな彼女の待望の最新ピアノトリオ作品『Dot』は、これまでのキャリアが結実した充実の渾身作になっているという。『Dot』には、新たに編成した西嶋徹(ベース)、則武諒(ドラムス)とのトリオによるオリジナルの新曲9曲が収録されている。

西山は、ヨーロッパジャズへの傾倒でキャリアをスタートさせ、メロディとハーモニーの美しさ、類稀なる作曲センスでジャズファンの支持を集めてきた。その後、ヘヴィメタルをカバーするプロジェクト〈NHORHM〉での活動を経て、ヘヴィメタルの楽曲構造と力に真摯に向き合った。その経験をメインのピアノトリオ活動に結びつけたという本作の楽曲は、これまでにない濁りや揺らぎを包摂した緊張感の高いサウンドを生んでおり、芸術性の高い風格のある作品になっているそうだ。

9曲中5曲は、鈴木孝紀(クラリネット)、maiko(バイオリン)、橋爪亮督(テナーサックス/フルート)がピアノトリオのバックグラウンドに加わり、3人の演奏を陰影をより立体的に深め、時には点描のように、時には潮の満ち引きのように、情景を描き出しているとのこと。また、ピアノはファツィオリを使用し、滋味深く体温を持った音色を堪能できる。

西山瞳のYouTubeチャンネルでは、本作のトレーラー動画が公開されている。

プレスリリースによると、〈陰影を深め点描のように描き出す、西山瞳ピアノトリオの新境地〉であるという本作。リリースが楽しみだ。

 


RELEASE INFORMATION

西山瞳 『Dot』 MEANTONE(2023)

リリース日:2023年11月22日(水)
品番:MT-12
価格:3,190円(税込)

TRACKLIST
1. Turtledove タートルダブ
2. Dot ドット
3. The Rider ザ・ライダー
4. To Return トゥ・リターン
5. Tidal タイダル
6. Red and Yellow レッド・アンド・イエロー
7. Pigeons ピジョンズ
8. Baroness バロネス
9. Lighthouse ライトハウス
(全曲 西山瞳作曲)

■メンバー
西山瞳 ピアノ、作曲 Hitomi Nishiyama piano, compose
西嶋徹 ベース Toru Nishijima bass
則武諒 ドラムス Ryo Noritake drums
鈴木孝紀 クラリネット Takanori Suzuki clarinet  (on 2, 3, 5, 6, 9) 
橋爪亮督 テナーサックス、フルート Ryosuke Hashizume tenor sax, flute (on 2, 3, 5, 6, 9)
maiko バイオリン maiko violin (on 2, 3, 5, 6, 9) 

2023年7月12-14日 群馬県高崎市 TAGO STUDIO TAKASAKIにて録音
録音、ミックス、マスタリング:松下真也(Piccolo Audio Works)
FAZIOLI F278使用
ピアノ技術:越智晃(Fazioli Japan Co., Ltd.)
アートディレクション:平岡直樹(yuu)

 

LIVE INFORMATION
2023年9月23日(土)東京・池袋 Apple Jump
開場/開演/終演:13:30/14:00/16:30 ※2セット
出演:西山瞳(ピアノ)/牧山純子(バイオリン)
チャージ:3,200円
http://applejump.net/

2023年9月24日(日)埼玉・蕨 Our Delight
開場/開演:13:00/13:30 ※2セット、入替なし
出演:maiko(バイオリン)/西山瞳(ピアノ)
一般/29歳以下の本業学生/29歳以下の社会人/3,600円/1,100円/2,600円(いずれも税込/ドリンク代別)
http://ourdelight.blog.jp/

2023年9月30日(土)YouTube配信ライブ
開演:19:00(予定)
https://www.youtube.com/@hnofficialm

2023年10月7日(土)、8日(日)岡山 おかやまジャズストリート
出演:橋爪亮督(テナーサックス)/西山瞳(ピアノ)
https://jazzokayama.com/

ファツィオリジャパン15周年記念コンサート -ジャズの祭典-
2023年10月9日(月・祝)東京・豊洲文化センター シビックセンターホール
開場/開演:16:00/16:30
出演:西山瞳(ピアノ)/maiko(バイオリン)/西嶋徹(コントラバス)/松本峰明(ピアノ)/三塚幸彦(尺八)/岸ミツアキ(ピアノ)/マーク・トゥリアン(ベース)/平田晃一(ギター)
一般/学生/車椅子席:4,000円/2,500円/1,000円(いずれも全席自由)
https://fazioli.co.jp/news/2023/07/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E3%81%AE%E7%A5%AD%E5%85%B8.html

★詳細やその他のライブについては西山瞳のオフィシャルサイトへ

 


PROFILE: 西山 瞳
79年生まれ。2005年、横濱ジャズプロムナード・ジャズコンペティションにおいて自己のトリオでグランプリを受賞。2006年、スウェーデン録音のファーストアルバム『Cubium』をアミューズよりリリースしデビュー。2007年には日本人リーダーとして初めてストックホルム・ジャズフェスティバルに招聘され、以降2作のスウェーデン録音作品をリリース。2008年発表のアルバム『Parallax』ではスイングジャーナル誌日本ジャズ賞にノミネートされる。2010年、米インターナショナル・ソングライティング・コンペティションで15,000曲のエントリーの中から自作曲“Unfolding Universe”がジャズ部門で3位を受賞。2011年発表の『Music In You』はCDジャーナル誌2011年のベストディスクに選出されるなど芸術作品として重厚な力作であると高い評価を得る。2015年には、ヘヴィメタルの名曲をカバーしたアルバム『New Heritage Of Real Heavy Metal』を発表。マーティ・フリードマン、キコ・ルーレイロやYOUNG GUITAR誌などから絶賛コメントを得て発売前よりヘヴィメタルとジャズの両面から話題になりジャンルを超えたベストセラーとなった。シリーズ続編3作も高崎晃やデーモン閣下(聖飢魔II)の推薦を得て、いずれも高評価と好セールスを記録。以降、文筆活動を通じてもジャズとヘヴィメタルを横断した活動を継続中。タワーレコードが運営するサイト〈Mikiki〉(当サイト)にて継続中の連載〈西山瞳の鋼鉄のジャズ女〉は圧倒的人気を誇る。横濱ジャズプロムナードをはじめ全国のジャズフェスティバルやイベント、ライブハウスなどで演奏。これまでに24作品のCDをリリースし、いずれもジャズチャートで上位にランクインを続け、文筆活動を通じてのメディアの活動も多い。高い作曲能力による緻密な構成とポップさの共存したオリジナル曲はジャンルを超えた独自の音楽を形成し幅広い音楽ファンから支持されている。

■主な出演履歴(リーダーとしての出演のみ)
横濱ジャズプロムナード、よこはまSummer Jazz、O-CATジャズフェスティバル、高槻ジャズストリート、甲府ジャズストリート、すみだストリートジャズフェスティバル、定禅寺ストリートジャズフェスティバル、千葉ベイサイドジャズ、銀座オータムジャズライブ、ストックホルム・ジャズ・フェスティバル(スウェーデン)、新宿文化センター大ホール、武蔵野スイングホール、横浜市栄区リリスホール、栗東芸術文化会館さきら、枚方市立総合芸術文化センター、堺市東文化会館文化ホール、代々木上原ムジカーザ、アクトシティ浜松音楽工房ホール、山武市文化会館、箱根ポーラ美術館、日本昭和音楽村江口夜詩記念館音楽ホール、須坂市文化会館、横浜テアトルフォンテホール、東リいたみホール、美浜生涯学習センターなびあす、宝塚ベガホール、八幡市文化センター小ホール、仙川アヴェニューホールNHKセッション2008・2016・2019、NHK横浜放送局サウンドクルーズ、NHK「ぐるっと関西プラス」、NHK BS1「エルムンド」、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」 等

PROFILE: 西嶋 徹
5歳よりバイオリンを始め、高校の時にベースを始める。ジャズ、アルゼンチンタンゴを軸に幅広い音楽性で様々なジャンルのアーティストをサポート。これまでにJazztronik、パブロ・シーグレル、綾戸智恵、ウィリアムス浩子、小野リサ、カルメン・マキ、木住野佳子、小松亮太、葉加瀬太郎、長谷川きよしなどのレコーディングやコンサートに参加。2018年、ソロアルバム『Phenomenology』をリリース。2019年より弦楽カルテットを主宰。2021年、藤本一馬(ギター)、栗林すみれ(ピアノ)、福盛進也(ドラムス)とのグループ・Remboatoでアルバム『星を漕ぐもの』リリース。

PROFILE: 則武 諒
名古屋出身。14歳の時にドラムに出会い、ヘヴィメタル、ハードロックなどから影響を受けるが次第にジャズや即興音楽に傾倒する。甲陽音楽学院、バークリー音楽大学(B.M. Summa Cum Laude)を経てニュージャージーのウィリアムパターソン大学にて音楽修士号(M.M.)を取得。帰国後は名古屋を中心に活動したのち、2014年頃に上京し活動の幅を広げる。間や質感を大切にした演奏を信条とし、様々なミュージシャンのライブ、レコーディングなどに参加している。

PROFILE: 鈴木孝紀
大阪音楽大学卒業後、クラシック奏者として室内楽やオーケストラなど様々なコンサートを経験。ジャズサキソフォン奏者である父と兄の影響を受けジャズに傾倒し、現在多数のアーティストのCDに参加するほか、CM等のTV音楽など様々なレコーディングワークも精力的に行う。自身のユニットである鈴木孝紀TRIOでアルバムを3作リリース。2017年、日本クラリネットフェスティバルにおいてソリストを務める。ウォームで芯のある音色とジャンルにとらわれない独自のスタイルで新たなクラリネット音楽を提案し展開している。

PROFILE: 橋爪亮督
岡山大学在学中、ボストン・バークリー音楽大学から奨学金を受け渡米。96年、同校ジャズ作曲科を卒業。2作のリーダー作をアメリカでリリースし、97年に帰国。2006年、国内初となるリーダー作『WORDLESS』をリリース。以降、現在は全曲オリジナルによる自身のグループを中心に新宿ピットインを始め首都圏ライブハウス等で活動中。2010年、2019年にNHK FMセッション2010、セッション2019に橋爪亮督グループで出演。

PROFILE: maiko
神戸市出身。京都市立芸術大学音楽学部卒業。ジャズバイオリニスト・寺井尚子に師事。2001年からの8年間で2,000回を超える圧倒的な数のライブパフォーマンスを行い独自のジャズスタイルを確立する。第19回浅草Jazzコンテストでベストプレイヤー賞、2001年横濱ジャズプロムナード・コンペティションで向井滋春賞を受賞。コンポーザーとしての才能も高く、歌心あふれるオリジナル曲は好評を博している。2015年より伴奏者のいない完全なソロバイオリンのライブにライフワークとして取り組んでいる。